コタキナバル情報、レストラン編はひとまず前回で終わりましたので、今回からはその他の情報をお伝えします。
北ボルネオ鉄道は公共交通機関として営業していますが、観光列車としてSLを運行しています。私は 2019年9月7日に乗車しました。当時は水曜と土曜の週2回運転でした。私は現地ツアー会社(台湾系)の kkday を通して予約しました(ちなみに2人で21,170円)が、北ボルネオ鉄道に直接予約することもできるようです。現地だと、Magellan Sutera Resort のホテルにある北ボルネオ鉄道のオフィスで予約ができます。
まず、気分を盛り上げるため、ダイジェストビデオをごらんください。
この鉄道は19世紀末から20世紀初頭にかけてイギリスによって敷設されましたが、第二次大戦中の1944年に日本軍により占拠され、機能不全に陥ったそうです。戦後復興し、2000年からは第三セクターとして営業されています。現在観光列車として運行している SL は "Vulcan" というものです。客車は日本設計による5両編成で、各車定員は16名、合計80名です。
観光路線は、コタキナバル空港近くの Tanjung Aru 駅(ビデオ中ではわかりやすくするため Kota Kinabalu 駅と表記しました)から、南西方向にPutatan駅、Kinarut 駅、Kawang 駅を経て Papar 駅まで、片道38.5kmの往復です。往路 Kinarut 駅で20分ほど停車。また Papar 駅では35分ほど停車となっています。Papar 駅では方向転換のため SL が転車台に乗りますが、鉄道ファンなら見たいところでしょう。ビデオにはその様子が出ています。
私たちはツアー会社を通したので、ホテルにバンが迎えに来ました。このバンはホテルを回って他の客をピックアップし、Tanjung Aru 駅に到着しました。
私たちはツアー会社を通したので、ホテルにバンが迎えに来ました。このバンはホテルを回って他の客をピックアップし、Tanjung Aru 駅に到着しました。
写真1:Tanjung Aru 駅はとても綺麗でした。こんなに自販機が並んでいるのを日本以外で見るのは珍しい。
写真2:パスポートをもらいました。これはスタンプ帳になっていて、往路各駅で車掌がスタンプを押してくれます。
写真3:乗車前には機関車撮影タイムも十分あります。
写真4:客車の外装・内装は20世紀初頭の復刻。車掌の制服も熱帯風でかっこいい。
写真5:予約の座席に案内されると、ティーカップがセットしてありました。
写真6:そしてすぐに朝食がサーブされました。マーガリンとココナッツジャムのトースト、チキンカレーのパフ、米粉とココナツミルクでできたケーキ、そして Pais Ubi Kayu というキャッサバの蒸し物です。
発車定刻は10時。ゆっくりと順調に動き出しました。この日は予定時刻の10:40より早く、10:25ごろには Kinarut 駅に到着していました。Kinarut では駅周辺を散歩できますが、そこには京那律鎮南寺という中国の寺があります。
写真7:鎮南寺。立派なお寺です。
写真8:金ピカでお金が大きく祀られているところが中国らしい。
写真9:並んでいる18の僧像が面白い。一人ひとりポーズが大きく違う。ポーズを真似て写真を撮るのは定番でしょうか。
再出発は当初の予定通り11:00。列車はかなり田舎に入っていきます。
写真10:典型的な風景はこんな感じ。熱帯ですが、ジャングルの中を行くわけではありません。
途中、トンネルの中でトラブルがあり停車。どうしたかと思えば一旦バックしてトンネルの外へ。しばらく動かず不安になりましたが、何とか再出発。終点の Papar に到着したのは 12:30 を少し回ったところでした。定刻より45分遅れ。
写真11:Papar に到着です。
写真12:Papar では SL の転回を見物したあと、市場を回ってみました。
写真13:列車に戻るとテーブルクロスがかけられ、ランチが用意されていました。
写真14:ランチを開くとこんな感じ。中央の白いのは鯖のライムジュース仕立てだそうです。右上のフィッシュカレーにはオクラが入ってます。右下のは fern shoot (シダの新芽) だそうです。左下の肉はチキンです。
列車は45分遅れのまま出発。帰路でもトラブルがあって停車を繰り返しました。さてここで問題になるのが暑さ。冷房がないのです。進んでいれば窓から風が入ってきますが、トラブルで進まなくなればこたえます。熱中症には注意が必要です。
写真15:帰路の途中駅でデザートのアイスが積み込まれ、配布されました。助かります。
結局 Tanjung Aru に戻ったのは 15:00ごろ。定刻は 13:40 となっていますから、ずいぶん遅れました。でも大丈夫。ツアー会社のバンはちゃんと待ってくれていました。バンの車内冷房がどんなに有難かったことか!
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